手綱

手綱彼は困ったように笑いながらも、口では肯定的な言葉ばかりを繰り返しています。
私はそれをニコニコと受け止めながらも
「言いたいことがあるならハッキリ言えばいいのに」
と小さな苛立ちを感じていました。

彼は、私が言った言葉を否定することはありません。
そして、違っていると思っても自分の言葉を口にする事もありませんでした。
きっとそれが彼の恋愛に対する考え方なのだろうとも思いましたが
やはり長い目で見た時には、言いたいことはある程度言わないといけませんよね?

先ずは私からその姿勢を示していくことが大切なのではないかと思うようになってからは
自分の感情を見せるようになって行きました。
その事で、彼は余計に困ったような表情を浮かべ始めました。

「自分の気持ちは言えばいいでしょう?」
そう半分苛立って彼に言った事がありました。
彼は何も答えませんでした。

それが余計に苛立たしく感じてしまい、八つ当たりに近いような感情をも彼にぶつけるようになったのです。
その時「私がこんな姿勢で居るから彼は何もいえないんだ」
というところにようやく気がついたのです(汗)

感情を見せ合うことは大切ですが、自分自身の感情の手綱をしっかりと持っておくことは
もっと大切なことなんですよね。